Amazonで見る深夜の酒宴・美しい女
講談社 ・ 2010年7月
なぜ人間は生きねばならないのか――? 戦後文学のカリスマ椎名麟三の代表的2篇! 焼け残った運河沿いの倉庫を改造したアパートに蠢く住民達。瀕死の喘息患者、栄養失調の少年、売春婦の救いのない生態を虚無的な乾いた文体で描き、「重い」「堪える」の流行語と共に作家椎名麟三の登場を鮮烈に印象づけた「深夜の酒宴」。電車の運転の仕事を熱愛する平凡な男が現実の重さに躓きつつ生き抜く様を特異なユーモアで描く「美しい女」(芸術選奨)。戦後の社会にカリスマ的光芒を放った椎名文学の代表作2篇。 井口時男 この地上にあっては、「愛」も「自由」も「幸福」も相対的で不十分な偽物でしかありえない。しかし、「ほんとうにほんとう」のものとしての「美しい女」は、地上の偽物性や相対性を裁き糾弾するのではない。むしろそれは、まがい物たらざるをえない地上の存在の卑小さや滑稽さを許容し、ゆるめ、やわらげてくれるものだ。裁き糾弾するのは旧約の神だが、ゆるめ、やわらげてくれるのはキリストの「ユーモア」である。――<「解説」より>
この表紙に似ている本
デザインとテーマの両方で似ている本

恋人たち/降誕祭の夜 : 金井美恵子自選短篇集
金井美恵子
2015年6月

蛇・愛の陰画
倉橋由美子
2009年8月

月夜の記憶
吉村昭
2011年3月

神の道化師 : 椎名麟三短篇集 媒妁人 : 椎名麟三短篇集
椎名麟三
2005年1月

青鞜小説集
青鞜社
2014年7月

美の翳
小杉健治
2015年12月

俺の美熟女
草凪優
2016年9月

公園/卒業式 : 小島信夫初期作品集
小島信夫
2014年6月

隠れたる事実明治裏面史
伊藤痴遊
2018年9月

美女の一瞬
金子達仁、小林紀晴
2014年8月

乳母車/最後の女 : 石坂洋次郎傑作短編選
石坂洋次郎、三浦雅士
2020年1月

詞華美術館
塚本邦雄
2017年11月

嘆きの美女
柚木麻子
2014年6月

青春の賭け : 小説織田作之助
青山光二
2010年5月

風の系譜
野口冨士男
2016年3月

霞隠れの女
鳥羽亮
2016年2月

スフィンクスは笑う
安部ヨリミ
2012年2月

感触的昭和文壇史
野口冨士男
2017年7月

深夜の人・結婚者の手記
室生犀星
2012年2月

美醜の境界線
吉元由美
2014年7月

美貌の女帝
永井路子
2012年12月

小林秀雄全文芸時評集 下
小林秀雄
2011年8月

噂の女
奥田英朗
2015年6月

女の名前
小野寺苓
2015年5月

酒の友めしの友
安倍夜郎
2019年12月

彼岸花の女 : 文庫書下ろし/長編時代小説
藤井邦夫
2012年10月

狼の吐息/愛憎一念 : 藤澤清造負の小説集
藤沢清造、西村賢太
2019年8月

恨みの三保羽衣伝説
西村京太郎
1996年1月

戦後詩 : ユリシーズの不在
寺山修司
2013年8月

わんぱく時代
佐藤春夫
2010年10月